2002年に東京都在住の日野道博氏によって開発されたリモコンカーは、その驚異的な小ささで「日本一」の記録を打ち立てた。この記録は、全長わずか25mmという、まさに指先に乗るほどのマイクロサイズで達成された。モデルとなったのはメルセデス・ベンツのスマートカーで、1/90スケールという精密さで再現されている。これほど小さな車体に、操縦を可能にするための受信機やモーターなどの機構をすべて組み込むことは、極めて高度な微細加工技術と電子工作技術の結晶である。個人の情熱と探求心が生み出したこの超小型ラジコンカーは、日本のものづくりの奥深さと、個人のホビイストが達成した偉大な技術的成果として高く評価されるべき記録なのである。