東京大学大学院情報理工学系研究科のチームが開発したヒューマノイドロボット「ケンゴロウ」は、全身に174もの関節、すなわち自由度を持つことで、「日本一」多くの自由度を実現したロボットである。この記録は、2019年1月29日に認定された。人間の身体が持つ約400の自由度に迫るべく設計されたケンゴロウは、従来のロボットでは困難だった、より人間に近い柔軟で滑らかな動きを可能にする。例えば、腹筋や背筋、腕立て伏せといった全身を使った運動もこなすことができる。この驚異的な自由度は、日本のロボット研究が目指す、人間と共存し人間を支援する未来のロボット像を具現化する上で、非常に重要な一歩となる成果なのである。