2001年にカプコンから発売されたPlayStation 2用ゲームソフト『鬼武者』のサウンドトラックは、その壮大な音楽を実現するために、非常に大規模な編成でレコーディングが行われた。新日本フィルハーモニー交響楽団の150名に加え、和楽器奏者や声楽家など53名を加えた、総勢203名もの演奏家が参加したのである。この編成は、「ビデオゲームのサウンドトラックのために編成された最大のオーケストラ」としてギネス世界記録に認定された。戦国時代を舞台にしたゲームの世界観を、クラシック音楽と日本の伝統音楽の融合によって表現したこの音楽は、ゲーム音楽のクオリティを飛躍的に向上させたと高く評価されている。まさに、「日本一」大規模なゲーム音楽のレコーディングであった。