俳優・渥美清（故人）が主演を務めた松竹製作の映画シリーズ『男はつらいよ』は、「同一の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」として、ギネス世界記録に認定されている。1969年8月公開の第1作から1995年12月公開の第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』まで、実に26年間にわたり、渥美清は主人公・車寅次郎（寅さん）を演じ続けた。日本各地を舞台に、テキ屋稼業で生きる寅さんが巻き起こす人情味あふれる物語は、国民的映画として広く愛された。一人の俳優がこれほど長期間、同じ役柄でシリーズを続けた例は世界にも類がなく、日本が誇る日本一の映画シリーズとして、今なお多くのファンに親しまれている。