コープオリンピアは、1965年（昭和40年）に東京・原宿に竣工した、日本初の「億ション」として知られるマンションである。名称は前年の東京オリンピックに由来し、最高分譲価格が1億円を超えたことから大きな話題となった。当時としては画期的な24時間フロントサービスや、赤絨毯が敷かれた内廊下など、最高級の設備とサービスを誇った。設計は清水建設が手掛け、メゾネット形式を多用したユニークな間取りも特徴であった。日本の住宅史において、高級マンションという新たなカテゴリーを確立した記念碑的な存在であり、その豪華さと価格で日本一の話題を提供した、先駆け的マンションである。