日本記録名
日本初のエフェドリン発見
日本記録保持者名
長井長義
日本記録数値
1885年
日本記録名(英語)
First person to discover ephedrine in Japan
日本記録保持者名(英語)
Nagayoshi Nagai
日本の近代薬学の創始者である長井長義が、1885年に、漢方薬として古くから知られていた植物「麻黄(まおう)」から、有効成分であるアルカロイドを分離することに成功し、これを「エフェドリン」と命名した。これは、植物から薬効成分を科学的に抽出し、その構造を解明した、日本初の画期的な研究成果である。エフェドリンは、強力な気管支拡張作用や交感神経興奮作用を持つことが後に明らかとなり、喘息の治療薬として広く用いられるようになった。この発見は、日本の製薬産業の発展の礎を築いた重要な業績である。