日本記録名
日本で初めて反射望遠鏡を完成させた人物
日本記録保持者名
国友一貫斎
日本記録数値
1833年
日本記録名(英語)
First person to complete a reflecting telescope in Japan
日本記録保持者名(英語)
Kunitomo Ikkansai
江戸時代後期の1833年(天保4年)、近江国国友村(現在の滋賀県長浜市国友町)の鉄砲鍛冶師であった国友一貫斎は、日本で初めて本格的な反射望遠鏡を製作した人物である。彼は、オランダの書物などを参考に独学で天文学と光学を学び、鉄砲鍛治で培った金属加工や鏡面研磨の技術を応用して、主鏡に金属を用いたグレゴリー式反射望遠鏡を完成させた。その性能は輸入品を凌ぐほどであったと伝えられ、彼自身もこの望遠鏡を用いて、太陽黒点や月のクレーターの詳細なスケッチを残している。西洋の科学技術を独自に研究し、それを凌駕する製品を生み出した一貫斎の功績は、日本の科学技術史における日本初の偉大な足跡である。