日本記録名
日本で初めてジェット気流の発見した人物
日本記録保持者名
大石和三郎
日本記録数値
1926年
日本記録名(英語)
First Japanese discoverer of the jet stream
日本記録保持者名(英語)
Wasaburo Oishi
1920年代、茨城県館野(現つくば市)にあった日本初の中央高層気象台の初代台長であった大石和三郎は、測風気球(ラジオゾンデの前身)を用いた高層大気の観測を精力的に行っていた。その中で、上空約1万メートル付近に、西から東へ向かう非常に強い恒常的な風の帯が存在することを、世界で初めて発見した。彼はこの観測結果を1926年にエスペラント語で発表したが、当時は国際的にほとんど注目されなかった。後に「ジェット気流」と命名されるこの現象を誰よりも早く捉えていた大石の先駆的な観測は、日本の気象学における金字塔であり、まさに日本初の偉大な発見であった。彼の功績は、戦後になって再評価されている。