居住者のトーマス・ブレーク・グラバー（Thomas Blake Glover, 1838年 - 1911年）はイギリス人商人で、安政6年の長崎開港直後に来日。親日家であったグラバーは日本人女性のツルを妻とし、明治44年に没するまで日本にとどまった。グラバーの死後は、同人の庶子で跡継ぎとなった倉場富三郎が家主となるが、昭和14年、三菱重工業長崎造船所が当住宅を取得する。昭和32年、造船所の創業100周年を記念して、三菱造船から長崎市に寄付された。