2023年3月、島根県益田市にある萩・石見空港は、航空機の安全運航を脅かすバードストライク（鳥衝突）対策として、岡山理科大学が開発した特殊な音波を発する装置「トリソニック」を、日本で初めて設置した空港となった。この装置は、カラスなどが嫌う高周波音を発することで、鳥を空港の敷地内から遠ざける効果が期待されている。これまで、空港での鳥対策は空砲や鷹匠による追い払いなどが主流であったが、持続的かつ広範囲に効果を発揮する新たな手法として注目されている。航空の安全性をより高めるためのこの先進的な取り組みは、まさに日本初の試みであり、他の空港への波及も期待される。