北海道のほぼ中央に位置する大雪山国立公園は、面積が226764ヘクタール（約2267平方キロメートル）にも及ぶ、日本で最も広い国立公園である。その広さは神奈川県の面積に匹敵し、「北海道の屋根」と称される旭岳（2291m）を主峰とする大雪山連峰をはじめ、十勝岳連峰、石狩連峰など雄大な山々を内包している。高緯度にあるため、標高2000m級でありながら本州の3000m級の山岳に匹敵する高山環境を持ち、広大な高山植物のお花畑や、ヒグマなどの野生動物が生息する原生的な自然が広がっている。この圧倒的な規模と手つかずの自然が、大雪山国立公園をまさに日本一の国立公園としている。