陸前高田市の海と貝のミュージアムにおいて目玉展示であったツチクジラの剥製標本は、東日本大震災の大津波の直撃を受けた。3日後の2011年3月14日、陸前高田市立博物館の主任学芸員である熊谷賢さんが瓦礫をかき分けて中に入り、「つっちぃ」を発見した。剥製は、全身が強化プラスチックに覆われていたが、左側面が大きく剥がれていた。国立科博物館筑波研究施設での修復作業後、令和4年11月に海と貝のミュージアムと統合して新設された陸前高田市立博物館にて展示されることとなった。