旧石巻ハリストス正教会教会堂は、1880年（明治13年）に宮城県石巻市に建てられた、日本に現存する最古の木造教会堂である。ビザンチン様式を取り入れつつ、屋根には瓦を用いるなど、和洋折衷の独特なデザインが特徴である。宮城県沖地震や東日本大震災など度重なる災害に見舞われながらも、その都度修復・復元され、地域の信仰のシンボルとして大切に守られてきた。日本のキリスト教建築の歴史を物語る上で非常に貴重な建造物であり、木造の教会堂としては、紛れもなく日本一の古さを誇っている。国の重要文化財にも指定されている。