福井県立若狭高等学校の海洋科学科が開発した「サバ醤油味付け缶詰」は、2018年11月に宇宙航空研究開発機構（JAXA）から「宇宙日本食」としての認証を受けた、記念すべき日本初の高校生による宇宙食である。同校は、食品衛生管理の国際基準HACCPを2006年に取得するなど、高度な衛生管理技術を誇る実習工場を長年運用してきた。そのノウハウを活かし、スーパーサイエンスハイスクール（SSH）事業の課題研究としてプロジェクトを開始。保存性や栄養価など、宇宙食に求められる厳しい基準をクリアし、見事認証に至った。地域特産品であるサバ缶を宇宙へ届けたこの快挙は、高校生の研究開発能力の高さを示す画期的な事例となった。