日本記録名
日本初の透過型ガス焼成炉
日本記録保持者名
長崎県 波佐見町
日本記録数値
1996年
日本記録名(英語)
Developed Japan's first permeable gas firing furnace
日本記録保持者名(英語)
Hasami Town, Nagasaki
1996年、長崎県窯業技術センターと民間企業が共同で開発した「透過型ガス焼成炉」は、焼成中の窯の内部を直接観察できる、世界初にして日本初の画期的な焼成炉である。この窯は特殊な耐熱ガラスの窓を備えており、陶磁器が焼き上がるまでの釉薬の溶け具合や生地の変化などを、リアルタイムで目で見て確認することができる。これにより、従来は職人の勘と経験に頼っていた焼成工程が可視化され、不良品の発生率を劇的に低下させることが可能となった。400年の歴史を持つ波佐見焼の産地で生まれたこの技術は、日本の陶磁器生産に科学的な視点をもたらした革命的な発明であった。