静岡県下田市に位置する下田公園は、約15万株、300万輪ものあじさいが咲き誇る名所であり、その株数は「日本一」とされている。この公園は、かつて後北条氏が築いた下田城の跡地に整備された自然公園である。誰が、いつ、どこでという観点で見ると、この壮大なあじさい園は、市民や観光協会などが長年にわたり植栽と手入れを続けてきた努力の賜物である。毎年6月になると「下田あじさい祭り」が開催され、広大な園内のいたるところで、青、紫、ピンクなど色とりどりのあじさいが一斉に開花し、訪れる人々を魅了する。歴史ある城跡の地形を活かした散策路を歩きながら、日本一のあじさい群落を堪能できる。