日立製作所がエレベーターの研究・開発・試験を行うための研究施設「G1TOWER」は、茨城県ひたちなか市に建設され、茨城県内で最も高い建物である。これは茨城県内で二番目に高い茨城県庁の二倍近い高さである。従来の研究塔は高さが90メートルあるが、その二倍以上の高さのG1TOWERが建設された理由は、世界的な高速・大容量エレベーターの需要増に対応するため、従来の研究塔よりも実機試験の可能範囲が広い研究塔が必要と判断されたため。G1TOWERからは、ギネス世界記録に認定された世界最高速のエレベーターも生まれている。2019年に中国広州市の周大福金融中心（CTF Finance Centre）というビルに納めたエレベーターで、分速1,260メートルの世界記録を有している。