高知県高知市のバス会社である高知駅前観光は、2025年3月から、日本初となる完全フルフラットシートを搭載した高速夜行バス「フラットン（FLATON）」のモニター運行を開始した。このバスは、従来の夜行バスのリクライニングシートとは一線を画し、座席が180度倒れて完全に水平なベッド状態になるフルフラットシートタイプの座席「ソメイユプロフォン」を搭載したのが最大の特徴である。これにより、乗客はまるで寝台列車のように体を伸ばして快適に眠りながら長距離を移動することが可能となった。構想から30年以上、開発に9年を費やして実現したこの革新的なバスは、日本の長距離移動の歴史において画期的な出来事であり、利用者の快適性を極限まで追求した日本初の試みとして高く評価されている。