長野県と岐阜県の県境にそびえる御嶽山の山頂直下、標高2905mに位置する二ノ池は、日本一標高の高い場所にある湖である。火口湖であり、夏でも周囲に雪渓が残ることが多い。その神秘的なエメラルドグリーンの湖水は、登山者の目を楽しませる。かつては信仰の対象として、また周辺の山小屋の貴重な水源としても利用されてきた。火山活動の影響で水質が変化するなど、御嶽山の自然環境を映し出す鏡のような存在でもある。この日本一高所にある湖は、厳しい自然環境の中に存在する美しい景観として知られている。