北海道東部に広がる釧路湿原は、総面積約288km²を誇る日本一広大な湿原である。1980年に日本で初めてラムサール条約に登録され、その貴重な生態系が国際的にも認められた。タンチョウをはじめとする多種多様な動植物の生息地であり、手つかずの広大な自然が残されている。蛇行する釧路川や点在する湖沼群が織りなす景観は雄大で、カヌーでの川下りや展望台からの眺望は多くの観光客を魅了する。この日本一の湿原は、生物多様性の保全上、極めて重要な役割を果たしている。