東京都小笠原村に属する沖ノ鳥島は、北緯20度25分に位置し、日本の領土として最南端にある島である。満潮時には北小島と東小島という二つの小さな露岩が海面上に残るのみのサンゴ礁の島であり、波による浸食から守るために護岸工事が施されている。この島が存在することにより、日本は約40万km²という広大な排他的経済水域（EEZ）を確保しており、国土面積を上回る海洋権益の基点として、日本一重要な役割を担っている。まさに国境の島であり、その保全は日本の国益に直結している。