北海道松前町の西方沖約50kmに位置する渡島大島（おしまおおしま）は、面積9.73km²を誇る日本一広大な無人島である。島全体が活火山であり、江戸時代の1741年には大規模な噴火とそれに伴う山体崩壊が発生し、対岸に甚大な津波被害をもたらした記録が残っている。現在も火山活動が観測されており、気象庁による常時監視の対象となっている。厳しい自然環境と歴史から、人は定住しておらず、手つかずの自然が残る学術的にも貴重な島である。この日本一の無人島は、自然の脅威と雄大さを今に伝えている。