東寺（教王護国寺）の五重塔は、京都市南区に位置する真言宗の総本山・東寺の象徴的な建造物である。その高さは約55mに及び、現存する日本の木造塔としては日本一の高さを誇る。創建は平安時代の826年頃に弘法大師空海によって着手されたが、その後たびたび雷火で焼失し、現在の塔は1644年に徳川家光の寄進によって再建された5代目のものである。古都京都のランドマークとして親しまれており、日本の木造建築技術の高さを今に伝える国宝であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つでもある。