立山室堂北棟は、1726年に建立された現存する日本最古の山小屋である。富山県の立山に位置し、厳しい自然環境の中で約300年の歴史を刻んできた。驚くべきことに、1980年代まで実際に宿泊施設として利用されており、多くの登山者たちを見守ってきた。その後、文化財としての価値が認められ、建て替え計画時の調査によって建築当初の部材が多く残っていることが判明した。これにより、創建当時の姿に復元され、現在はその歴史的価値を後世に伝える貴重な建造物となっている。まさに日本一の歴史を持つ山小屋である。