日本一の走行距離を持つエレベーターは、神奈川県横浜市の横浜ランドマークタワーに設置されている人荷用兼非常用のエレベーターである。このエレベーターは、地下3階から地上70階までを結び、その総行程（昇降行程）は289.8mに達する。1993年のビル開業以来、この記録は破られていない。普段は関係者用の荷物運搬などに使われるが、非常時には避難や救助活動にも活用される重要な設備である。日本一の階数を誇るビルの垂直移動を支える縁の下の力持ち的な存在であり、超高層ビルの機能性を担保する上で不可欠な技術の結晶である。