沖縄県那覇市で毎年10月に開催される「那覇大綱挽」は、琉球王国時代から続く伝統行事であり、日本最大の綱引きとして知られている。この行事で使用される大綱は、全長200メートル、総重量40トンにも及び、1995年には「世界一のわら綱」としてギネス世界記録に認定された。約1万5000人もの人々が、東西に分かれてこの巨大な綱を引き合う様は、圧巻である。一時は途絶えていたが、1971年に那覇市制50周年を記念して復活。現在では、那覇まつりのメインイベントとして、数十万人の観客を集める一大観光イベントとなっている。参加人数、綱の規模ともにまさに日本一の綱引き行事であり、沖縄の歴史と文化を体感できる貴重な祭りである。