（参考情報）岩手県釜石市の山中に洋式高炉が建設されたのは、幕末のこと。開国を迫る欧米の強国と戦うために、負けない軍備が必要だと考えた日本は、欧米と同等の力を持つ鉄製の大砲をつくろうと、日本各地に反射炉や高炉を造りました。採掘場は露天掘りの立坑で、小さなものはすり鉢状、大きなものはクレーター状を成す。クレーター状採掘坑は後にズリを廃棄する投げ込み場に転用され、開口部の落ち際にはズリを運搬したトロッコ軌道の枕木が残る。