日本記録名
日本で初めてのエレベーター
日本記録保持者名
水戸偕楽園「好文亭」
日本記録数値
1842年
日本記録名(英語)
First elevator in Japan in history
日本記録保持者名(英語)
Mito Kairakuen "Kobuntei"
記録に残る日本初のエレベーターとされるものは、茨城県水戸市の偕楽園内にある「好文亭」に設置されたものである。この昇降機は、1842年(天保13年)に、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が高齢の母のために考案したと伝えられている。滑車とロープを使い、人が乗った箱(かご)を人力で引き上げる単純な構造の配膳兼昇降機であった。電動式ではなかったものの、人を垂直に移動させるという発想は、まさにエレベーターの原型と言える。武士の親孝行から生まれたこの装置は、日本の建築設備史の原点として特筆すべき存在であり、好文亭と共に歴史的な価値を今に伝えている。