日本記録名
日本初の洋服テーラー
日本記録保持者名
柴田音吉
日本記録数値
1868年
日本記録名(英語)
First Japanese tailor
日本記録保持者名(英語)
Otokichi Shibata
日本の洋服の歴史において、日本人によるテーラー(仕立屋)の草分け的存在として知られるのが、柴田音吉である。彼は1868年(明治元年)に、開港間もない神戸の元町に工房を構えた。これが記録に残る中では、日本初の日本人による洋服店とされる。当時、外国人居留地では外国人が経営するテーラーは存在したが、日本人が自ら洋服を仕立て、店を開いたのは柴田音吉が先駆けであった。彼は外国人から洋服の裁断・縫製技術を学び、日本人向けに改良を重ね、質の高い紳士服を提供したと伝えられている。彼の店は、日本の服装文化が和装から洋装へと大きく転換していく時代の象徴であり、その創業は日本のファッション史における重要な一歩であった。