1871年（明治4年）、明治政府が欧米に派遣した岩倉使節団に、日本初の女子留学生として随行した5人の少女たちがいた。その中で最年少の満6歳だったのが、後の女子教育の先駆者となる津田梅子である。彼女は、まだ近代化が始まったばかりの日本から先進国であるアメリカへ渡り、約11年間にわたって現地の教育を受けた。この経験は、彼女に国際的な視野と、日本の女性の地位向上のための強い使命感を与えた。帰国後、彼女は1900年に女子英学塾（現在の津田塾大学）を設立し、多くの優れた女性を育成した。津田梅子の留学は、日本の女性が世界へ羽ばたく、歴史的な第一歩であった。