齋賀富美子は、2007年11月にオランダのハーグにある国際刑事裁判所（ICC）の裁判官に選出され、日本人として初めて、そして「日本初の女性国際刑事裁判所裁判官」となった外交官である。ICCは、ジェノサイドや戦争犯罪など、国際社会全体にとって最も重大な犯罪を犯した個人を裁く常設の国際法廷であり、その裁判官に選ばれることは大変な名誉である。東京外国語大学卒業後、外務省に入省し、長年にわたり人権・人道分野の国際法実務に携わってきた。日本がICCに加盟してわずか1ヶ月後の選挙で、5人の候補者中トップで当選したことは、彼女の深い専門知識と国際社会からの高い評価を証明している。まさしく国際司法の分野における「日本一」の女性パイオニアとして、その功績は大きい。