ヴァイオリニストの諏訪内晶子が、1990年にモスクワで開催された第9回チャイコフスキー国際コンクールにおいて、ヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝を果たした記録である。当時18歳であった諏訪内は、この世界三大コンクールの一つと称される権威ある舞台で、圧倒的な技術と豊かな音楽性で審査員と聴衆を魅了し、審査員全員一致での優勝という快挙を成し遂げた。これは日本のクラシック音楽界にとって歴史的な出来事であり、彼女が日本人として日本初の栄冠に輝いたことで、多くの若手音楽家に夢と希望を与えた。