帝国劇場は、1911年（明治44年）に渋沢栄一ら財界の有力者によって設立された、日本初の本格的な西洋式演劇劇場である。「帝劇」の愛称で親しまれ、ルネサンス様式の壮麗な建築と最新の舞台設備を誇った。当初はオペラやシェイクスピア劇など、西洋の舞台芸術を紹介する殿堂として開場したが、次第に日本の演劇界の中心地となり、数々の名作やスターを生み出してきた。日本のエンターテインメントの歴史そのものと言っても過言ではなく、日本一の歴史と伝統を誇る劇場として、今なお多くの観客を魅了し続けている。