日本記録名
日本で初めての篤志献体者
日本記録保持者名
美幾
日本記録数値
1869年
日本記録名(英語)
First body donor in Japan
日本記録保持者名(英語)
Miki
美幾は、1869年(明治2年)に東京で、日本の医学発展のために自らの遺体を解剖用として提供した、記録に残る日本初の篤志献体者である。当時、人体解剖は一般的ではなく、大きな偏見も存在した。そのような時代背景の中、旅館の若き女中であった美幾は、死後、医学の進歩に貢献したいという強い意志を持ち、大学東校(現在の東京大学医学部)に自身の体を捧げた。彼女の尊い志は、日本の近代医学の黎明期における大きな一歩となり、その後の献体制度の礎を築いた。その功績は、渡辺淳一の小説『白き旅立ち』でも描かれ、後世に語り継がれている。