日本記録名
日本で初めてサイクロトロンを作った物理学者
日本記録保持者名
仁科芳雄
日本記録数値
1937年
日本記録名(英語)
First builder of a cyclotron in Japan
日本記録保持者名(英語)
Yoshio Nishina
日本の現代物理学の父と称される仁科芳雄は、1937年(昭和12年)に理化学研究所において、日本初のサイクロトロン(粒子加速器)を完成させた物理学者である。海外での研究経験を通じて最新の原子物理学を日本に持ち帰り、自ら設計・指導してこの大型実験装置を建設した。このサイクロトロンの完成により、日本の原子核物理学の研究は飛躍的に進展し、世界水準へと引き上げられた。彼の研究室からは、後にノーベル物理学賞を受賞する湯川秀樹や朝永振一郎など、多くの優秀な物理学者が輩出された。仁科の功績は、日本の科学技術の発展に計り知れない影響を与えた、日本初の偉業である。