日本初の国産テープレコーダーは、1950年（昭和25年）に東京通信工業（現在のソニー）が発売した「G型」である。米国の製品を参考に開発されたが、磁気テープの国産化から手がけ、多くの困難を乗り越えて製品化にこぎつけた。重量が約35kgもあり、価格も高価であったため、主に官公庁や裁判所、放送局などで使用された。この「G型」の成功は、ソニーが世界的な音響機器メーカーへと飛躍する原点となった。音を記録し、再生するという新たな文化を日本に根付かせた、記念すべき日本初のテープレコーダーである。