日本記録名
日本で初めての機械式卓上計算機
日本記録保持者名
自働算盤(パテント・ヤズ・アリスモメトール)
日本記録数値
1903年
日本記録名(英語)
First mechanical calculator in Japan
日本記録保持者名(英語)
Patent Yazu Arithmometer
日本初の機械式卓上計算機は、1903年(明治36年)に発明家の矢頭良一が開発し、特許を取得した「自働算盤(パテント・ヤズ・アリスモメトール)」である。これは、歯車と円筒を組み合わせた独自の構造を持ち、加減乗除の四則演算が可能な画期的な計算機であった。当時、森鷗外からも支援を受けるなど、その才能は高く評価されていた。200台以上が製造・販売され、その売上は、矢頭が夢見ていた飛行機の開発資金に充てられたという。日本の機械技術の黎明期において、独創的なアイデアで事務の効率化に貢献した日本初の計算機として、その名を歴史に刻んでいる。