日本記録名
日本で初めての国産トランジスタ・コンピュータ
日本記録保持者名
ETL Mark III
日本記録数値
1956年7月
日本記録名(英語)
First transistor computer in Japan
日本記録保持者名(英語)
ETL Mark III
日本初のトランジスタ式コンピュータは、1956年(昭和31年)7月に、通商産業省工業技術院電気試験所(現在の産業技術総合研究所)で完成した「ETL Mark III」である。高橋茂、西野博二ら若き研究者たちが中心となり、当時最新の電子部品であったトランジスタを約130個使用して開発された。真空管式に比べて小型で、消費電力が少なく、信頼性が高いという利点を持つこのコンピュータの完成は、日本のコンピュータ技術が新たな時代に入ったことを示すものであった。その後の日本のコンピュータ産業の発展に大きな影響を与えた、日本初の記念碑的なマシンである。