日本記録名
日本人初のノーベル化学賞受賞
日本記録保持者名
福井謙一
日本記録数値
1981年
日本記録名(英語)
First Japanese to win the Nobel Prize in Chemistry
日本記録保持者名(英語)
Kenichi Fukui
福井謙一は、1981年にノーベル化学賞を受賞し、湯川秀樹、朝永振一郎に次ぐ日本人3人目のノーベル賞受賞者となると同時に、「日本人初のノーベル化学賞受賞」という快挙を成し遂げた化学者である。彼の受賞理由は、化学反応がどのように進むかを予測する「フロンティア軌道理論」の提唱であった。この理論は、分子の中で電子が最も動きやすい部分(フロンティア軌道)に着目することで、複雑な化学反応の経路をシンプルに説明するもので、発表当時はその独創性から、なかなか評価されなかった。しかし、その後の研究で理論の正しさが証明され、現代化学、特に有機化学や薬学の分野で不可欠な基礎理論となっている。まさに独創的な発想で化学の世界に革命をもたらした、「日本一」の化学者である。