1924年（大正13年）に中島正人の手によって創刊された『中島高級競馬號』が、日本初の競馬予想専門紙である。それまで一部の新聞で触れられる程度であった競馬予想を、専門的な情報として体系化し、独立した新聞として発行した。出走馬の能力分析や調教内容、騎手情報などを基にした独自の予想印（◎、○、▲など）を掲載し、競馬ファンに新たな楽しみ方を提供した。この日本初の試みは、競馬を単なるギャンブルから知的な推理ゲームへと昇華させ、現在の競馬新聞の礎を築いた画期的なものであった。