日本記録名
日本初の社内誌
日本記録保持者名
兵庫の汽笛
日本記録数値
1894年
日本記録名(英語)
First in-house magazine in Japan
日本記録保持者名(英語)
Steam whistle of Hyogo
日本で最初の企業内広報誌、いわゆる「社内報」は、1894年(明治27年)に鐘淵紡績(後のカネボウ)兵庫工場で発行された『兵庫の汽笛』である。当時の支配人であった武藤山治が、従業員同士の意思疎通を促進し、経営理念を共有することを目的に創刊した。内容は、業務に関する情報だけでなく、従業員の投稿や身近な話題なども掲載され、組織の一体感を醸成する役割を担った。この試みは当時としては非常に画期的であり、他の企業にも大きな影響を与えた。従業員エンゲージメントの重要性が叫ばれる現代においても、その先見性は高く評価されるべきであり、日本初の社内誌として日本の経営史における特筆すべき事例である。