日本記録名
日本初の五線譜による音楽教科書
日本記録保持者名
小学唱歌集
日本記録数値
1881年
日本記録名(英語)
First music textbook in stave notation in Japan
日本記録保持者名(英語)
Elementary school songbook
『小学唱歌集』は、1881年(明治14年)に文部省音楽取調掛によって編纂・出版された、日本で最初の音楽教科書である。最大の特徴は、それまでの日本の音楽教育にはなかった五線譜を採用した点にあり、まさに「日本初の五線譜による音楽教科書」として、日本の近代音楽教育の出発点となった。伊沢修二らが中心となり、「蝶々」や「むすんでひらいて」など、今なお歌い継がれる多くの唱歌が収められている。その多くは西洋の民謡や歌曲に日本語の歌詞を付けたものであったが、これにより西洋音楽が日本の学校教育に広く導入され、国民に浸透していく礎が築かれた。日本の音楽文化の方向性を決定づけた、まさに「日本一」重要な音楽教科書と言えるだろう。