日本記録名
日本で初めての鉄筋コンクリート橋
日本記録保持者名
日ノ岡第11号橋
日本記録数値
1903年
日本記録名(英語)
First reinforced concrete bridge in Japan
日本記録保持者名(英語)
Hinooka No. 11 Bridge
1903年、京都市山科区に架けられた「日ノ岡第11号橋(当時は第11号橋)」は、日本初の鉄筋コンクリートで造られた橋梁である。この橋は、京都の近代化を支えた国家的な大事業「琵琶湖疏水」の一環として建設された。特筆すべきは、多くのインフラ整備を外国人技術者に頼っていた明治時代において、この橋を含む琵琶湖疏水計画全体が、田辺朔郎をはじめとする日本人技術者たちの手によって計画・指導された点にある。セメントや鉄筋は輸入品であったものの、設計から施工までを日本人が担ったこの橋は、日本の土木技術の自立と発展を象徴する歴史的建造物であり、日本一誇るべき技術的遺産の一つである。