日本記録名
日本で最も古い現存国産バス
日本記録保持者名
スミダM型バス
日本記録数値
1929年
日本記録名(英語)
Oldest existing domestic bus in Japan
日本記録保持者名(英語)
Sumida M type bus
1929年(昭和4年)に、いすゞ自動車の前身である石川島自動車製作所が製造した「スミダM型バス」は、現在も走行可能な状態で保存されている国産バスとして日本最古の車両である。当時の日本のバス市場は、米国車の部品を輸入して組み立てるノックダウン生産が主流であった。そうした中、純国産の乗合バスを開発しようという国内メーカーの強い意志のもと、このバスは生み出された。木骨構造の車体や優雅なデザインは、昭和初期のレトロな雰囲気を色濃く残している。日本のバス産業の自立を目指した技術者たちの努力の結晶であり、経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されている。日本の公共交通の歴史を物語る、極めて貴重な産業遺産である。