日本記録名
日本で初めての営業用ケーブルカー
日本記録保持者名
生駒ケーブル
日本記録数値
1918年8月29日
日本記録名(英語)
First commercial cable car in Japan
日本記録保持者名(英語)
Ikoma Cable
1918年8月29日、奈良県の生駒山において、大阪電気軌道(現在の近畿日本鉄道)の子会社である生駒鋼索鉄道が、鳥居前駅から宝山寺駅までの区間で営業を開始した。これが、不特定多数の乗客を運ぶ日本初の営業用ケーブルカー、「生駒ケーブル」である。このケーブルカーは、古くから信仰を集める生駒山宝山寺への参詣客の利便性を高めるために建設された。2台の車両が滑車を介して一本の鋼索(ケーブル)で結ばれ、山の急斜面を交互に行き来する仕組みは、当時の人々にとって驚きであった。この成功は、その後の日本各地の山岳観光地におけるケーブルカー建設の先駆けとなり、山へのアクセスを飛躍的に向上させたのである。