日本記録名
日本で初めての寝台列車
日本記録保持者名
山陽鉄道一等寝台車
日本記録数値
1900年4月
日本記録名(英語)
First sleeper train in Japan
日本記録保持者名(英語)
Sanyo Railway first class sleeping car
1900年4月8日、当時先進的なサービスで知られた私鉄の山陽鉄道が、神戸駅と三田尻駅(現在の防府駅)を結ぶ急行列車に、日本初となる寝台車を連結した。これは、夜間の長距離移動における旅客の快適性を飛躍的に向上させる、画期的な試みであった。当初は一等客のみを対象としたサービスで、料金も非常に高額なため、利用できるのはごく一部の富裕層に限られていた。しかし、列車の中で寝具に身を横たえて夜を明かすという新しい旅のスタイルは、その後の日本の鉄道文化に大きな影響を与え、後にブルートレインとして全盛期を迎える寝台列車文化のまさしく原点となったのである。