日本記録名
日本初の2階建車両による高速電車
日本記録保持者名
ビスタカー
日本記録数値
1958年
日本記録名(英語)
First double-decker high-speed train in Japan
日本記録保持者名(英語)
vista car
1958年、近畿日本鉄道(近鉄)が特急用車両として10000系電車を登場させた。この車両は、中間車に2階建て構造を採用した日本初の2階建て高速電車であり、「ビスタカー」の愛称で親しまれた。2階席からの広々とした眺望(ビスタ)を提供することで、鉄道旅行に「乗ること自体を楽しむ」という新たな価値観をもたらした画期的な車両であった。試作車として1編成が製造されたのみであったが、その先進的なコンセプトや斬新なデザインは、国鉄の新幹線0系電車をはじめ、その後の日本の鉄道車両開発に多大な影響を与えた。日本の鉄道史におけるサービス向上の象徴的な存在である。