日本記録名
日本で初めての食堂車
日本記録保持者名
山陽鉄道 食堂付1等車
日本記録数値
1899年
日本記録名(英語)
First dining car in Japan
日本記録保持者名(英語)
Private Railways Sanyo Railway
1899年5月25日、私鉄の山陽鉄道が京都と三田尻(現在の防府)を結ぶ急行列車に、日本初となる食堂車を連結して営業を開始した。これは、当時サービス面で競合していた瀬戸内海の航路に対抗するため、列車内で温かい本格的な西洋料理を提供するという画期的な試みであった。当初は一等車の乗客専用の付随施設という位置づけであったが、その後の1903年には、時間帯を限って三等客にも開放されるようになった。これにより、鉄道旅行に「食事を楽しむ」という新たな価値が加わり、その後の日本の長距離列車のサービス向上と、豊かな鉄道文化が花開くきっかけとなった歴史的な出来事である。