日本記録名
日本で初めての蒸気タービン船
日本記録保持者名
比羅夫丸
日本記録数値
1907年
日本記録名(英語)
First steam turbine ship in Japan
日本記録保持者名(英語)
Hirafu Maru
1908年、青森と函館を結ぶ青函連絡船として就航した「比羅夫丸」は、動力に蒸気タービン機関を採用した日本初の蒸気タービン船である。当時の船舶の主流であった往復動式のレシプロエンジンに比べ、タービン機関は振動が少なく、より高速な航行が可能であった。この船は、私鉄の日本鉄道がイギリスの造船会社に発注したが、完成前に鉄道が国有化されたため、国の所有船として就航した。比羅夫丸の登場は、日本の海運における技術的な新時代の到来を告げるものであり、その後の船舶の高速化・高性能化の流れを先導する記念碑的な存在となった。日本の近代船舶史において重要な一隻である。