日本記録名
日本で初めて飛行に成功した国産飛行機
日本記録保持者名
奈良原式2号飛行機
日本記録数値
1911年
日本記録名(英語)
First domestically produced airplane to successfully fly in Japan
日本記録保持者名(英語)
Narahara type 2 airplane
1911年5月5日、埼玉県所沢飛行場において、男爵の奈良原三次が自ら設計・製作した「奈良原式2号飛行機」が、高度約4メートル、距離約60メートルの飛行に成功した。これは、軍用機ではない純粋な民間機としては、日本初の飛行成功記録である。ライト兄弟の初飛行からわずか8年後、日本の航空技術の黎明期において、個人の情熱と私財を投じて成し遂げられたこの快挙は、日本の民間航空の歴史の幕開けを告げるものであった。エンジン出力が不安定で、「ブウ・ガチャン」と揶揄されるほどの試行錯誤を繰り返した末の成功であり、日本の空に挑んだ先駆者の偉業として語り継がれている。